調査①京都大学
研究者にも色々な種類があります。
文系、特に法律系の研究について少しお話したいと思います。
学問上まだまだ解決していない論点を解決して、すこしづつ進化して行くの感じですかね。
わかっているけどなかなか難しいものがありますね。
で、昔は勘違いしていた点があります。
「自分で何から何まで考え抜かなければならないから、法律の論文を書くのは死ぬほど辛そう」って思っていましたよ。
いやいや、実際のところそうでもないんで、ちょっぴり安堵いたしました。ゼロから100までひねり出すなんて無理でございます。
ただし。私が師事した師匠さまからは取り組みたい論点についての日本の法律に関する情報と外国の法律に関する情報をきちんと紹介し、対比させ、考察をめぐらせなさいよ、と教わりました。
結構体力、気力、勢いが必要だったりします。
さらにですね。自分の大学の図書館に何もかもそろっているかというとそうでもなくてですね。他大学に所蔵があるかを調べてね、先方が「いいよ」って言ってくれたら貸してくれるのよ。日本で一箇所しか所蔵のない本って意外と多いんですよね。
でも、ちょいちょいこういう感じになります。
「貴重品だから郵送は無理(当然ですよね)。でも、こちらに来るならお見せしますよ。」
「貴重品だから貸せないけど、要るところがわかるならコピーして送ろうか?」
著作権の関係で全部コピーは不可なのでコピーが楽チンなんですが、初見の本のどこをコピーしてもらえばいいのかわからないのです。で、時間許せばやっぱり見に行きたくなるんです。
つい先日、1900年前後の古いふるい外国の資料を拝見させていただくために京都大学まで足を運んできました。皇族の方ですか?って感じのスタッフさんが大変やさしく対応してくださいました(最近はスタッフさんがお優しいケースが多いです。最近はね笑)。
非常に貴重な資料を見せていただき、感謝しております。
背表紙とかボロボロでしたので、必要なところをそっと丁寧にかばいながら複写させていただきました。これからコツコツ読んで、訳して、研究いたします。ただし、手にした資料が必ずしも活用できるかというとそうでもないんですね。手にした文献から厳選した素材をいくつもいくつも重ね合わせて、一本の論文が出来上がるんです。